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CALCIO馬鹿のたわ言。

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僕は歴史を作りたいんだ

本当に今更ですが、CLの決勝前に行われたらしいリッキーのインタビュー。
FIFAのオフィシャルサイトより。


Kaka: I want to make history (fifa.com)

2000年の9月、リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチがプールに飛び込んだ際、深さが足りずに彼は背骨を骨折した。しかし幸運にも、生涯全身麻痺になるという事態は免れた。復帰に向けた長いリハビリ生活の中で、彼は人生に於いて成し遂げたい11の事柄をリストアップした。今、そのうちのひとつだけが実現されずに残っている。水曜日の夜、アテネで彼はそれを叶えるチャンスを手に入れた。

“カカ”として知られているそのブラジル人は、リヴァプールとのUEFAチャンピオンズ・リーグの決勝に向けての準備を進めている。今シーズン、同大会に於けるトップスコアラーである彼がFIFA.comに語ってくれた。彼にとって信仰心がいかに重要であるかということ、今シーズンプレイヤーとしていかに成長したかということ、まだベストには達していないこと、そして、ACミランを7度目の栄光に導く為にはどうすればいいかということを。彼はどのように自らの運命を完成させるのか。


―あなたは神に対する信仰心を公然と口にするただ1人のフットボーラーという訳ではありませんが、あなたの場合、特にそれが人生の中心になっているように思えます。

「僕の成長過程に於いて、聖書は大きな役割を果たしてるよ。人としてだけじゃなくてフットボーラーとしても、福音書は僕にとってとても重要なものなんだ。僕の存在の一部と言ってもいい。だけどもちろん、一生懸命トレーニングすることもとても大事なこと。フットボーラーは全員それをしないとね。だけど不可能なことを可能にできた時、神への信仰心が僕を助けてくれているんだと思う。それが僕の知っている確かなことだよ。」

―今のあなたは初めてヨーロッパに来た時に比べると、試合の中で様々な局面に対処できるように身体的にも変化があったと思います。その為には多くのトレーニングが必要でしたか?

「より強くなる為に特別なトレーニングをしてきたよ。僕が以前所属していたサン・パウロではパワー・トレーニングから始めたし、ミランでもそれは続けてる。今はこのレベルの試合を戦うに相応しいコンディションが整った。多くの試合を戦った長いシーズンが終わった後でも疲れを感じることは無いね。」

―それはUEFAチャンピオンズ・リーグのファイナルが迫っている今、大きなアドバンテージになるに違いありませんね。

「正直に言うと、8ポイントのマイナスが決定した時点で僕たちはイタリアの王者を目指すことを諦めたんだ。僕たちが望んだのは次のシーズンもチャンピオンズ・リーグに出場する為に確実に3位か4位でシーズンを終えること。それもあってヨーロッパでの戦いに集中することができた。」

―ACミランは冬の間に難しい時期を乗り越えましたが、全体として見ればあたかもシーズンのこの時期にチームのピークを持ってくるように調整したようにも見えます。

「その分析はフェアなものだと思うけど、僕たちは決してそういう風に計画してた訳じゃない。もちろん、今シーズンで一番重要な試合の時期にピークを持ってこれたのは嬉しい誤算だけどね。」

―そしてあなた自身も素晴らしいパフォーマンスを披露していますね。特にチャンピオンズ・リーグに於いては。

「僕自身はまだまだ成長できると思ってる。だけど、以前に比べたらずっと良いプレイが出来るようになったということは感じてるよ。これからは今までのように劇的な成長を遂げるのは難しいだろうけど、もっともっと上手くなれると思うんだ。来シーズン、それが可能だってことを証明できるように頑張るよ。」

―ACミランで他に驚異的なコンディションを保っている選手と言えばクラレンス・セードルフでしょうか。あなたと彼は中盤に於いて素晴らしいパートナーシップを築きましたね。

「クラレンスのプレイはミランのとって必要不可欠な要素なんだ。彼が良いパフォーマンスをすればミランは最高のレベルに達する。バイエルン・ミュンヘン戦では彼が素晴らしいプレイをしてくれたし、マンチェスター・ユナイテッド戦でもファンタスティックだった。あんなことができる彼は本当に偉大なプレイヤーだよ。」

―あなたは水曜日の決勝を2005年の敗北に対するリベンジだと見なしていますか?

「いや、それはないよ。リヴァプールは僕たちを打ち負かした。あの時は彼らにタイトルを手にする権利があったんだ。そして今、僕たちがビッグイヤーに相応しいんだということを示さないといけない。僕は試合に勝つことだけに集中してるしリベンジとはまったく関係ない。僕は自分の名前と、そしてACミランというクラブの名前を歴史に残したいんだ。2006/2007シーズンのチャンピオンズ・リーグを制した者として。これまでこなしてきた試合は全て過去のもの、間違いを犯した時の分析をしても何の助けにもならない。無意味だよ。この試合が証明している唯一のことは、フットボールではどんなことでも可能だということ。今の僕たちは2年前に比べるとより多くの経験を積んでるし、トップレベルの試合をたくさんこなしてきた。それがあの経験から得た利益だよ。特に、僕のように若い選手にとってはね。」

―カルロ・アンチェロッティはPK戦に持ち込まない為に全ての手を尽くすと言っていました。あなたも同じ考えですか?

「理解できることだと思うよ。今シーズンは僕自身、フィオレンティーナ戦でPKを失敗してるし、前回のリヴァプールとの決勝では僕はPKを決めたにも関わらず結果はついてこなかった。PK戦を望んでいたり計画してるクラブなんてないと思う。オーケイ、確かにリヴァプールはPK戦でチェルシーを破った。だけど彼らだって通常の時間内に試合を決めたかったはずだよ。今シーズンのリヴァプールは僕もずっと見てきたけど、本当に良いチームだと思う。戦術的には彼らはほぼ完璧だし、監督も素晴らしい。その上彼らにはイングランドらしいスピリットがある。」

―リヴァプールのどの選手が印象に残っていますか?

「スティーブン・ジェラードはミスもしないしチームを組織立てる上でもチームに活力を与える上でもとても大きな存在だね。もし水曜日の試合に彼がいなかったら物凄く嬉しいんだけどな。」

―あなたは今シーズンのチャンピオンズ・リーグで10ゴールを上げているトップ・スコアラーです。これは攻撃的ミッドフィルダーとしては素晴らしい結果ですね。

「点を取ることは僕の目標じゃない。僕はいつだってプレイメーカーなんだよ。だけどもちろん、点をたくさん取るのは良いことだよね。決勝の時は勝つことしか考えないよ。僕たちのうちの誰かが点を取ってくれればそれでいい。」

―話は変わってあなたの将来のことを伺いたいのですが、レアル・マドリーがあなたへの興味を持ち続けていると報道されています。スペインへの移籍に興味はありますか?

「その質問はもう何度もされてるけど、答えはいつも同じ。できるだけ長くミランでプレイするつもりだよ。契約が2011年まであるし僕はこの契約を尊重するつもりなんだ。僕がここを離れることを考えるのは、ミランが僕を売りたいと言った時だけだよ。」

―あなたの弟さんのヂエゴもイタリア(セリエBのリミニ)でプレイしていますね。そして同じミラノを本拠地とするACミランとインテル・ミラノには他に9人のブラジル人がいます。これはある意味でホームタウンにいるように感じるのではないですか?

「確かに大きな助けになってるよ。インテルでプレイしているブラジル人との間には自然とクラブのライバル関係が持ち込まれるけど、みんな友だちだし大した問題は無い。フットボールという舞台から離れれば頻繁に会ったりもしてるしね。もし違うシャツを着てプレイしていようとそれは重要なことじゃないし、友だちになるのにそういうことは関係ないよ。」

―ACミランの副会長、アドリアーノ・ガッリアーニが最近、アンドリー・シェフチェンコにサン・シーロに戻ってきてもらいたいと言っていました。シェフチェンコは水曜日にあなたのプレイを見にアテネに来る予定ですが、彼にクラブに戻って来てもらいたいですか?

「友だちがピッチでプレイしているのを彼はスタンドから見ることしかできない。それが彼にとってどれだけ辛いことかは察しがつく。でも、彼と敵としてピッチで会わずに済んだことは嬉しいよ。彼はまだまだ素晴らしいフットボーラーだからね。彼がまたミラノに戻ってきてくれたら物凄く嬉しいけど、彼の決意に口を出すことはできないよ。」

―ロナウジーニョがACミランに来るという話もありますね。あなたは歓迎しますか?

「もし彼を獲得することができたら嬉しいね。ロナウジーニョはベストの選手だしクラブにとってもファンタスティックな補強になる。僕たちは良い関係を築いてるしよく喋るんだ。彼ならいつだって大歓迎だよ。考えてみみてよ。僕たちのチームにロナウジーニョ、シェフチェンコ、そしてロナウドが揃うんだよ。こんなメンバーが揃うなら誰だって一緒にプレイしたいと思うよ。」
   



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いつも通り真面目で優等生な受け答えしかしないリッキーですが、もうこれが彼の性格なんでしょうね。
ここ最近よく言っているのが「もっと良い選手になりたい」、「もっと上手くなりたい」ということなんですが、この凄まじいまでの向上心が今シーズンの劇的な成長に繋がってるんだろうな。
どこまでいくのか空恐ろしくもありますが、願わくばその成長の場がずっとミランでありますように。
   
by sola_calcio | 2007-05-31 22:48 | INTERVISTA
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再び開店休業。生存確認はTwitterで。


by sola_calcio
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